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極東アジアの5ヶ国(地域)間を、なんとなく比較してみるブログです。

韓国/中国/香港/台湾の週間チャート1位は?(20180108週)

 あっという間に1月の半分が過ぎちゃいましたね。年初に建てた計画は順調に進んでいるでしょうか。僕は一応、このブログだけは続けられています。

 さて、今週も各国の週間チャート1位の曲を紹介します。先週は全体的にバラードが多かったですが、今週はどうでしょうか。

 なお、当記事を作成するにあたっては、先週と同様に、以下のチャートを参照しています。

-韓国:Melon chart

-中国:V chart

-香港:Kkbox Hongkong chart

-台湾:Kkbox Taiwan chart

 

■韓国

 男子3人組ボーカルグループ『チャンドクチョル(JANG DEOK CHEOL)』の「クナル チョロム(Good old days)」が1位にランクイン。

  『チャンドクチョル』は一見、人の名前に見えるが(苗字かチャン、名前がドクチョルの)、メンバであるチャン・ジュンヒョク、カン・ドクイン、イム・チョルの名前から一文字ずつとって作ったグループ名。主にオンライン上でのみ活動しているグループで、韓国国内における認知度も低く、情報もあまいない。

  1位曲「クナル チョロム(Good old days)」は、2017年11月にリリースされた曲。認知度が高くないグループの曲であったことから、リリース当初はあまり注目されなかったが、SNSで「恋人と別れたときに聞くべき歌」として口コミが広がり、週間チャート1位まで急上昇した。流行の移り替わり早く、チャートの1位が新曲によって毎日のように塗り替えられるような韓国で、2カ月前にリリースされた曲が1位になることは異例のこと(『EXID』の「Up&Down」など、全く事例がないわけではないが)。

  「クナル チョロム(Good old days)」のヒットで、『チャンドクチョル』の認知度が確実に高くなっており、彼らがより一層飛躍できるチャンスであることは言うまでもない。このチャンスを生かしてアーティストとしてロングランするか、ワンヒットワンダー(一時的にのみ活躍したアーティスト)になるのかは彼ら次第だ。

 

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■中国

 男性シンガーソングライター『薛之谦(ジャッキー・シュエ)』の「渡(The Crossing)」が1位にランクイン。

  『ジャッキー・シュエ』は、2005年に行われたアイドルコンテスト「我型我SHOW」で決勝へ進出し、歌唱力とルックスが評価されて芸能界入りしている。デビューした年の新人賞を総なめしているが、それ以降も勢いは止まらず、発表している曲のほぼすべてがヒットしている。現在は、歌のみでなく、ドラマ、コマーシャル、バライエティなど幅広く活動中。自らが作詞・作曲も手がけているらしいので、多彩なアーティストであることは間違いない。

  1位曲の「渡(The Crossing)」も『ジャッキー・シュエ』が作詞を担当している曲。全体的に暗くて重たい雰囲気だが、曲全体を通して繰り返されるベース音は、なんだかカッコよくてセクシー。言葉では表現できないので、下記リンク(Youtube)で聞いてみていただきたい。

 

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■香港

 先週に続き、ロックバンド『ToNick』の「長相廝守」が1位にランクイン。

 基本的に毎週1位が入れ替わる、韓国、中国、台湾に比べて、香港チャートはロングランすることが多いように感じる。その原因が気になるので、追々調べてみたい。

 それはさておき、ロックバンド『ToNick』と1位曲の「長相廝守」については、先週の記事に記載しているのでそちらを参照していただきたい(先週の記事はこちら)。

 

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■台湾

 男性シンガーソングライター『林俊傑(JJ Lin)』の「黒夜問白天 (53 Dawns)」が1位にランクイン。

 『JJ Lin』は、過去の記事でも一度紹介したことがあるが、2003年に台湾でデビューし、中華圏全体で人気を博している、シンガポール出身の実力派シンガーソングライター。過去の記事でも紹介したことがあるということは、過去にも週間ランキング1位を獲得したことがあるという意味なので、台湾における『JJ Lin』の人気は、相当なものなのだろう。

  1位曲の「黒夜問白天 (53 Dawns)」は、『JJ Lin』が作曲を手掛けた曲。始まりは静で穏やかだが、後半になるにつれて徐々に力強い曲になっていく。後半部における『JJ Lin』の歌唱力は、彼が何故人気なのかを自ら証明しているようだ。

 

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